名古屋の店舗デザイン会社の「得意」がわかる【TENPosi(テンポジ)】

フィットネスジム・スタジオのデザイン事例集

目次

ジムの成功を左右する、店舗デザイン。ここでは、デザインの参考にしたい事例をいくつかご紹介します。開業・移転にあたって「デザインにこだわりたい!」とお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。

※各社の関連掲載事例数は2024年11月調査時点のものです。

タクトデザイン工房

hot yoga studio LET’S

タクトデザイン工房事例
画像引用元:タクトデザイン工房公式HP
https://www.takt-design.net/result/gym_yoga/13189/
タクトデザイン工房事例
画像引用元:タクトデザイン工房公式HP
https://www.takt-design.net/result/gym_yoga/13189/
タクトデザイン工房事例
画像引用元:タクトデザイン工房公式HP
https://www.takt-design.net/result/gym_yoga/13189/
関連掲載事例の数:26件

集中できる環境を実現

フィットネスジムやスタジオの内装は、集客に大きく影響します。おしゃれでまとまった空間づくりをすることで、ユーザーの集中力とモチベーションが高まり、「トレーニングに集中できる」「しっかりと結果が出せる」と思ってもらいやすくなるからです。

タクトデザイン工房では、大手フィットネスジムやヨガスタジオなどの施工事例も豊富。デザインはもちろん、隣との距離感や設備などにも配慮した空間づくりをしています。

フィットネスジムの主な取引先

フィットイージー、hot yoga studio LET’S、YumiCoreBody、ROOM、ほか

タクトデザイン工房の
会社情報

本社所在地 【名古屋本社】愛知県名古屋市千種区京命1-8-6
支店所在地 【東京支店】東京都港区赤坂7丁目9-7 バルビゾン74 5階
【大阪支店】大阪府大阪市中央区南船場2-6-2 BSビルディング2階-202
電話番号 052-778-7730
設立年 記載なし
公式HPのURL https://www.takt-design.net

コムデザインラボ

BC PROJECT

コムデザインラボ事例
画像引用元:コムデザインラボ公式HP
https://design-kom.com/design/s025bcproject/
コムデザインラボ事例
画像引用元:コムデザインラボ公式HP
https://design-kom.com/design/s025bcproject/
コムデザインラボ事例
画像引用元:コムデザインラボ公式HP
https://design-kom.com/design/s003bcproject/
コムデザインラボ事例
画像引用元:コムデザインラボ公式HP
https://design-kom.com/design/s025bcproject/
コムデザインラボ事例
画像引用元:コムデザインラボ公式HP
https://design-kom.com/design/s025bcproject
関連掲載事例の数:34件

一貫性あるデザインを展開

トップアスリートも通うスタジオのブランディングを行ったトレーニングジムの事例です。ブランディング会社であるコムデザインラボは、そのお店ならではの特徴を色濃く反映させたデザインが得意です。ご紹介したジムでも、グラフィックやホームページ、チラシ、ロゴマーク、更衣室のサインまで、一貫性あるデザインを展開しています。

フィットネスジムの主な取引先

BELION FITNESS、ヨシオカジム、BC PROJECT、ほか

コムデザインラボの会社情報

本社所在地 【名古屋オフィス】愛知県名古屋市西区則武新町4-3-20久田ビル2F
支店所在地 【新潟オフィス(株式会社 田中組)】新潟市中央区上大川前通3-25-7
電話番号 052-253-9571
設立年 2014年
公式HPのURL https://design-kom.com

C.P.O設計

YOGA&GYM ilex Light +24 日進赤池店

C.P.O設計事例
画像引用元:C.P.O設計公式HP
https://cpoplan.co.jp/works/1317/
関連掲載事例の数:5件

培ったノウハウで
「成功する店舗」を実現

「クリーンで気持ちのいい空間」にこだわったヨガ&ジムの事例です。木目を基調に、おしゃれで落ち着きある空間デザインに仕上げています。

C.P.O設計は、デザイン設計から施工管理、各種検査対応、アフターメンテナンスまでトータルに対応。長年培ってきた「成功する店作り」のノウハウを活かし、各工程で質の高いサービスを提供しています。

フィットネスジムの主な取引先

オレンジ セオリーフイットネス 浦和、fit nexus24 相模原店、

C.P.O設計の会社情報

本社所在地 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル44F
支店所在地 愛知県名古屋市中村区名駅2-45-14 東進名駅ビル4F
電話番号 052-856-2071(名古屋支店)
設立年 03-5325-9611
公式HPのURL https://cpoplan.co.jp

ジムの内装デザインを依頼する前に準備すべきこと

フィットネスジムの成功は、優れたトレーナーや最新のマシンだけでなく、会員が「ここでトレーニングを続けたい」と思える空間作りから始まります。その要となるのが、店舗の内装デザインです。しかし、いきなりデザイン会社に「お洒落なジムを作ってください」と相談しても、話はスムーズに進みません。

理想のジムを実現するためには、依頼者であるあなた自身の考えを整理し、デザイナーと共通認識を持つための「準備」が不可欠です。この準備をしっかり行うことで、打ち合わせの密度が濃くなり、見積もりの精度が上がり、結果的に時間とコストの無駄を防ぐことにも繋がります。ここでは、相談前に固めておくべき5つの重要な項目について解説します。

事業の全体像を伝える「事業計画」

店舗デザインは、単に空間を飾ることではなく、あなたのビジネスを成功に導くための重要な投資です。そのため、デザイナーはアーティストであると同時に、あなたのビジネスパートナーでもあります。彼らが最適なデザインを提案するためには、あなたのジムがどのようなビジネスモデルを目指しているのか、その全体像を理解する必要があります。

例えば、客単価の高い富裕層向けのパーソナルジムと、会費を抑えて多くの会員に利用してもらう24時間ジムとでは、求められるデザインの方向性(高級感、機能性、耐久性など)が全く異なります。事前に事業計画を具体的にしておくことで、デザイナーは「なぜこのデザインが必要なのか」という根拠を持って、集客や収益向上に繋がる空間を設計できるのです。

理想のイメージを固める「コンセプト」

事業計画がビジネスの「骨格」だとすれば、コンセプトは空間に魂を吹き込む「世界観」です。あなたが会員にどのような気持ちでトレーニングをしてもらいたいか、その理想のイメージをデザイナーに伝える重要な指針となります。「かっこいい感じ」「お洒落な雰囲気」といった抽象的な言葉だけでなく、より具体的に言語化・視覚化することが成功の鍵です。

効果的なのは、理想に近い店舗や空間の写真を複数集めることです。インターネット検索やSNS(Instagram, Pinterestなど)、雑誌などから参考画像を収集し、「この写真の、この壁の素材感が好き」「この照明の雰囲気が理想的」といったように、具体的なポイントを伝えられるように準備しておきましょう。これらの情報を「ムードボード」として一枚にまとめるのも良い方法です。言葉にしにくい「空気感」や「トーン」を視覚的に共有することで、イメージのズレを防ぎます。

正確な情報を伝える「物件資料」

デザイナーが具体的な設計図を描くためには、計画地である物件の正確な情報が不可欠です。これは、いわばデザインの「設計図の元となる地図」であり、この情報がなければプロのデザイナーでも一歩も前に進むことができません。契約前であっても、候補物件の資料はできる限り揃えておきましょう。 特に重要なのが、壁や柱の位置、寸法が記載された「平面図」です。この図面を元に、マシンのレイアウトや更衣室の配置など、基本的なゾーニング計画がスタートします。
また、現在の物件の状態がわかる写真や動画も、解体費用の見積もりや既存設備の活用を検討する上で重要な情報となります。これらの資料を事前に準備しておくことで、初回の打ち合わせから具体的で精度の高い相談が可能になります。

譲れない条件をまとめた「要望リスト」

理想のイメージが膨らむ一方で、ジムとして機能させるためには、物理的に必要な設備や機能があります。限られたスペースと予算の中で最適な空間を創り出すには、あなたの中で「何が絶対に必要で、何が妥協できるのか」という優先順位を明確にしておくことが極めて重要です。

そこでお勧めしたいのが、「Must(絶対に必要)」と「Want(できれば欲しい)」に分けて要望をリストアップする方法です。例えば、「シャワー室2基の設置」はMust、「プロテインバーのカウンター」はWant、といった具合に整理します。このリストがあることで、デザイナーは予算内で最大限に要望を叶えるためのアイデア(例:カウンターの代わりに省スペースな棚を設置する、など)を考えやすくなります。この作業は、あなた自身の頭の中を整理し、計画の解像度を上げるためにも非常に役立ちます。

無理のない計画を立てるための「予算」

デザインを依頼する上で、予算の話は避けて通れません。むしろ、最も正直に、そして最初に伝えるべき重要な情報の一つです。いくら素晴らしいデザイン案ができても、予算が合わなければ絵に描いた餅になってしまいます。事前に「内装工事にかけられる総額は〇〇円です」と明確に伝えることで、デザイナーはその範囲内で実現可能な最善のプランを提案してくれます。

ここで注意すべきなのは、「内装工事の予算」と「開業資金の総額」を混同しないことです。開業には、内装工事費以外にも、トレーニングマシンの購入費、物件の契約金、広告宣伝費、当面の運転資金など、様々なお金が必要です。これらの費用を全て洗い出した上で、内装にいくら投資できるのかを冷静に算出しましょう。透明性のある予算共有が、デザイナーとの信頼関係を築き、プロジェクトを成功に導く第一歩です。

コンセプトで変わるジムの種類別デザインのポイント

一言で「フィットネスジム」と言っても、その業態やコンセプトは多岐にわたります。そして、そのコンセプトによって、求められる空間デザインの「正解」は大きく異なります。ターゲットとする顧客層に最高のトレーニング体験を提供し、事業を成功させるためには、それぞれのジムタイプに特有のデザインポイントを理解することが不可欠です。

ここでは、代表的な4つのジムタイプを取り上げ、それぞれのコンセプトを最大限に活かすための内装デザインの「勘所」を解説します。あなたの目-指すジムがどのタイプに近いか、照らし合わせながらご覧ください。

パーソナルジム:プライバシーと特別感を演出する設計

パーソナルジムの価値は、トレーナーによる質の高い指導と、顧客一人ひとりに向き合う「特別感」にあります。比較的高額な料金設定となるため、内装デザインもその価値に見合った高級感やプライベート感を演出することが極めて重要です。会員が人目を気にせず、トレーニングと自分自身の身体に集中できる環境を提供しなくてはなりません。

トレーニングスペースは、完全個室または半個室が理想的です。隣の会員との距離が近すぎたり、待合室から丸見えになったりするレイアウトは避けましょう。また、内装材には落ち着いた色調の壁紙や、上質なフローリング、間接照明などを効果的に用い、ホテルのラウンジやスパのような洗練された空間を目指します。シャワーやパウダールームのアメニティを充実させるなど、細部へのこだわりが顧客満足度を大きく左右します。

パーソナルジムのデザインで重視すべき要素

  • プライベート性の確保:
    トレーニング空間の個室化、防音対策、他の会員とすれ違わない動線計画。
  • 高級感のある内装:
    上質な素材(木、石、タイル等)、間接照明、落ち着いたカラースキーム。
  • カウンセリングスペース:
    トレーニングエリアとは別に、落ち着いて話ができる専用スペースの設置。
  • 付加価値を高める設備:
    清潔でアメニティが充実したパウダールーム、ウェアやタオルのレンタルサービス。

24時間ジム:防犯性とメンテナンス性を考慮した内装

24時間ジムの最大の特徴は、スタッフが常駐しない時間帯がある「無人運営」です。そのため、デザインを考える上での優先事項は「安全性(セキュリティ)」と、最小限の清掃で清潔さを保つ「メンテナンス性」になります。利用者が深夜でも安心して利用でき、かつ、運営コストを抑えられるような、機能的で無駄のない空間設計が求められます。

セキュリティ面では、会員認証による入退館システムや、死角をなくすように配置された防犯カメラ、非常通報ボタンの設置が必須です。内装は、利用者が直感的にルールを理解できるよう、ピクトグラムなどを用いたサイン計画を充実させましょう。床材には傷や衝撃に強いラバーマットや長尺シート、壁には汚れが拭き取りやすい素材を選ぶなど、耐久性と清掃のしやすさを徹底的に考慮することが、長期的な運営コストの削減に繋がります。

24時間ジムの設計における必須チェックリスト

  • 入退館管理システムの導入(カードキー、指紋認証など)
  • 死角のない防犯カメラの配置計画
  • 緊急通報システムやAEDの設置と案内表示
  • 誰にでも分かりやすいサイン計画(利用ルール、器具の使い方、避難経路など)
  • 傷や汚れに強く、清掃しやすい床材・壁材の選定
  • 省エネで、夜間も十分な明るさを確保できる照明計画

ヨガ・ピラティススタジオ:世界観を表現する素材選びと照明

ヨガやピラティスのスタジオでは、単にエクササイズをするだけでなく、心身をリラックスさせ、非日常的な時間を過ごすという体験そのものが商品となります。そのため、内装デザインはスタジオの「世界観」を表現し、利用者がその世界に没入できるような空間作りが最も重要です。五感に訴えかけるような、素材選びや照明計画が鍵を握ります。

床材は、裸足で触れることが多いため、温かみのある無垢材や肌触りの良いフローリング、クッション性のあるリノリウムなどが好まれます。照明は、気分を落ち着かせる暖色系の間接照明を主体とし、調光機能(明るさを調整できる機能)を設けることで、レッスン内容に合わせて雰囲気を変えられるようにするのが理想的です。また、自然光を豊かに取り入れられる大きな窓は、それだけでスタジオの大きな魅力となります。壁の色は白やベージュ、アースカラーなどを基調とし、観葉植物などを配置して、リラックスできる空間を演出しましょう。

スタジオの"世界観"を作るデザイン要素

  • 床材:
    無垢材、竹材、コルクタイルなど、自然素材で温かみのあるもの。
  • 照明計画:
    自然光の活用、調光可能な間接照明、キャンドルなどの演出照明。
  • 色彩計画:
    アースカラーやナチュラルカラーを基調とした、心落ち着く配色。
  • 音響・空調:
    外部の騒音を遮断する防音性、適切な温度・湿度を保つ空調設備。
  • 香りの演出:
    アロマディフューザーなどを活用した、コンセプトに合わせた香りの演出。

総合フィットネスジム:利用者の動線を考えたエリア分け(ゾーニング)

総合フィットネスジムは、本格的な筋力トレーニングをしたい人、有酸素運動で汗を流したい人、スタジオレッスンに参加したい人など、多種多様な目的を持つ利用者が同時に集う場所です。全ての利用者が安全かつ快適に過ごせるよう、重要なのが「ゾーニング(エリア分け)」と「動線計画」です。

例えば、大きな音や振動が発生しやすいフリーウェイトエリアは、スタジオやリラックススペースから離れた場所に配置するのが基本です。また、利用者の流れが滞らないよう、通路の幅は十分に確保し、マシンエリア、フリーウェイトエリア、カーディオエリア、ストレッチエリアといった各ゾーンを明確に区切る必要があります。床材をゾーンごとに変える(フリーウェイトはラバーマット、カーディオは長尺シートなど)のも、視覚的にエリアを分け、それぞれの用途に適した機能性を持たせる上で非常に効果的です。誰もが迷わず、ストレスなく目的のエリアへ移動できる空間作りが求められます。

総合ジムにおけるゾーニングのポイント

  • フリーウェイトエリア:音・振動対策を徹底し、他のエリアから離す。床はラバーマット必須。
  • マシンエリア:部位ごとにマシンをまとめ、利用者同士が干渉しない間隔を確保。
  • カーディオエリア:外の景色が見える窓際が人気。テレビモニターの配置も考慮。
  • スタジオエリア:防音・防振設計。用途に合わせた床材と音響・照明設備。
  • ストレッチエリア:比較的静かな場所に配置。マットやフォームローラーを置くスペースを確保。

ジムの内装デザインの費用相場と内訳

フィットネスジムの開業において、多くの人が最も気になるのが「費用」の問題でしょう。特に内装デザインと工事にかかる費用は、初期投資の中で大きな割合を占めます。しかし、その内訳は複雑で、一体何にいくらかかるのかが分かりにくいのも事実です。

ここでは、ジムの内装デザインにかかる費用の相場と、その具体的な内訳について詳しく解説します。事前にコスト構造を理解しておくことで、無駄な出費を抑え、適切な予算計画を立てることが可能になります。

費用の目安は「坪単価」で把握する

店舗の内装費用の大まかな目安として、「坪単価(つぼたんか)」という指標がよく用いられます。これは1坪(約3.3㎡)あたりの工事費用のことで、全体の費用感を把握するのに役立ちます。ジムの場合、坪単価は物件の状態によって大きく変動します。

  • スケルトン物件の場合:坪単価 30万~60万円以上
    床・壁・天井などが何もない、コンクリート打ちっぱなしの状態からの工事です。電気、水道、空調などの設備も一から設置する必要があるため、費用は高額になりますが、レイアウトやデザインの自由度は最も高いです。
  • 居抜き物件の場合:坪単価 15万~40万円程度
    前のテナントの内装や設備が残っている状態です。既存の設備を活かせれば費用を大幅に抑えられますが、希望のレイアウトにするために結局多くの解体・撤去費用がかかるケースもあるため、物件の見極めが重要です。

費用の内訳:設計費、工事費、その他諸経費

内装費用の見積もりは、主に「設計デザイン費」「工事費」「諸経費」の3つで構成されています。それぞれの役割を理解することで、見積書の内容を正しく読み解くことができます。

  • 設計デザイン費
    デザイナーが内装のプランニング、設計図面の作成、工事の監理などを行うための費用です。一般的に、総工費の10%~15%程度が目安とされています。この費用を惜しむと、機能性の低い空間になったり、工事中にトラブルが発生したりするリスクが高まります。
  • 工事費
    実際に内装工事を行うための費用で、内訳はさらに細かく分かれます。
    工事費の主な内訳
    • 仮設工事:工事期間中の養生や仮設トイレなど。
    • 解体工事:既存の内装を撤去する費用(居抜きの場合)。
    • 軽鉄・ボード工事:壁や天井の下地を作る工事。
    • 電気設備工事:照明、コンセント、音響設備など。
    • 給排水・空調設備工事:トイレ、シャワー、エアコンなど。
    • 内装仕上げ工事:床、壁、天井の最終的な仕上げ。
    • 建具・造作工事:ドア、窓、受付カウンターの製作など。
  • 諸経費
    現場の管理費や、書類申請費用、産業廃棄物の処理費用などが含まれます。

総額はこれで変わる|物件の状態と設備のグレード

坪単価に幅があるように、最終的な総工費は様々な要因によって変動します。特に大きく影響するのが「物件の状態」と「設備のグレード」です。

  • 物件の状態
    前述の通り、スケルトンか居抜きかで大きく変わります。特に注意したいのが、電気の容量や給排水管の位置です。ジムは多くのマシンを動かすため大きな電気容量が必要であり、シャワーを増設するには適切な給排水設備が不可欠です。これらのインフラ設備を追加・変更する工事は、費用が高額になりがちです。
  • 設備のグレード
    同じシャワー室でも、簡易的なユニットシャワーと、床や壁をタイルで仕上げる造作シャワーとでは、費用が数倍変わることもあります。また、受付カウンターを既製品にするか、オリジナルで造作するか、ロッカーの材質や鍵の種類など、一つ一つの設備のグレードが積み重なって、総額に大きな差を生みます。どこにお金をかけ、どこでコストを抑えるかのメリハリが重要です。

コストを抑えるためのポイントとは?

限られた予算の中で理想のジムを実現するためには、賢くコストをコントロールする視点が必要です。闇雲に値切るのではなく、効果的なポイントを押さえてコストダウンを図りましょう。

  • 居抜き物件を最大限活用する
    最も効果的なコスト削減方法です。特に、以前がスクールや整体院、オフィスなど、ある程度の間仕切りや綺麗な内装が残っている物件は狙い目です。既存のエアコンやトイレ、間仕切り壁などを活かせないか、デザイナーと相談しましょう。
  • 優先順位を明確にする
    準備段階で作成した「要望リスト」がここで活きてきます。「絶対に譲れない(Must)」部分にはしっかり投資し、「できれば欲しい(Want)」部分は代替案を検討したり、開業後の利益で追加投資したりする判断も必要です。
  • 複数の会社から相見積もりを取る
    1社だけでなく、複数のデザイン・施工会社から見積もりを取り、比較検討することは基本です。ただし、単に金額の安さだけで選ぶのは危険です。提案内容や工事の範囲、担当者の対応などを総合的に見て、信頼できるパートナーを選びましょう。

依頼から開業まで|ジムの内装デザインの基本的な流れ

「デザイン会社に相談してから、ジムがオープンするまで、一体どれくらいの期間がかかるのだろう?」「どんなステップで進んでいくのか分からなくて不安だ」。初めて店舗を持つ多くの人が、このような疑問や不安を抱えています。

プロジェクトの全体像を把握し、いつ、何をすべきかを理解しておくことは、計画をスムーズに進める上で非常に重要です。ここでは、最初の相談からジムの開業まで、内装デザインがどのような流れで進んでいくのかを、大きく4つのフェーズに分けて解説します。

① 計画・相談フェーズ(ヒアリング・現地調査)

【期間の目安:2週間~1ヶ月程度】

全てのプロジェクトは、あなたの想いをデザイナーに伝えることから始まります。この最初のフェーズは、理想のジムの土台を固める最も重要な段階です。

  • ヒアリング
    まずはデザイン会社に問い合わせ、初回の打ち合わせを行います。ここでは、事前に準備した「事業計画」や「コンセプト」、「要望リスト」などを元に、あなたのジムに対するビジョンや想いをデザイナーに伝えます。デザイナーはあなたの考えを深く理解し、実現可能性や専門的な視点からのアドバイスを提供します。
  • 現地調査
    打ち合わせと並行して、デザイナーが建設予定地である物件の調査を行います。実際に現場を見ることで、図面だけでは分からない天井の高さや梁の位置、電気・給排水・空調の現状などを確認します。この調査結果が、後の正確な図面作成と見積もりの基礎となります。

② 提案・契約フェーズ(基本設計・見積もり・契約)

【期間の目安:3週間~1ヶ月半程度】

ヒアリングと現地調査で得た情報をもとに、デザイナーがあなたの理想を具体的な形にして提案するフェーズです。

  • 基本設計(デザイン提案)
    デザイナーが、ゾーニング(エリア分け)を示した平面レイアウト図や、内装の雰囲気がわかるイメージパース(CGや手書きの完成予想図)、使用する素材のサンプルなどを提示します。この提案を見て、あなたは理想のイメージと合っているか、修正したい点はないかなどを検討し、デザイナーと議論を重ねてデザインの方向性を固めていきます。
  • 概算見積もり
    基本設計と同時に、概算の工事費用が提示されます。この段階ではまだ詳細な金額は確定していませんが、全体の予算感を把握し、計画を進めるかどうかの判断材料とします。
  • 設計・施工契約
    提案されたデザインと概算見積もりに納得ができたら、正式にデザイン・施工の契約を結びます。

③ 設計・準備フェーズ(実施設計・各種申請)

【期間の目安:1ヶ月~1ヶ月半程度】

契約後、いよいよ実際の工事に向けて、より詳細な設計と必要な準備を進めていくフェーズです。

  • 実施設計
    基本設計を元に、工事に必要な全ての詳細図面を作成します。これには、コンセントや照明の位置を示す電気設備図、給排水の配管ルートを示す給排水設備図、造作家具の詳細図など、数十枚に及ぶ専門的な図面が含まれます。この実施設計の精度が、工事の品質を左右します。
  • 本見積もり
    実施設計図面が完成した時点で、工事に必要な部材や人件費などを正確に算出し、最終的な「本見積もり」が確定します。
  • 各種申請
    建物の規模や工事内容によっては、着工前に消防署や役所への届出(建築確認申請など)が必要になる場合があります。これらの法的な手続きは、通常デザイン会社が代行して進めてくれます。

④ 施工・完成フェーズ(内装工事・引き渡し)

【期間の目安:1.5ヶ月~3ヶ月程度 ※規模による】

全ての図面と準備が整い、いよいよ職人たちの手によって理想の空間が形になっていく最終フェーズです。

  • 内装工事
    実施設計図面に基づき、工事が始まります。デザイナーは、図面通りに工事が進んでいるか、品質に問題はないかなどを確認するために、定期的に現場を訪れ「工事監理」を行います。
  • 完了検査
    工事が完了すると、役所の担当者などが訪れ、法規通りに施工されているかの完了検査が行われます。
  • 引き渡し
    全ての工事と検査が完了したら、あなたが依頼主として最終的なチェックを行います。傷や不具合がないかなどをデザイナーと共に確認し、問題がなければ、ついに鍵が引き渡されます。この後、トレーニングマシンの搬入や備品の設置など、開業に向けた最終準備が始まります。
店舗別で選ぶ
名古屋の飲食店舗デザイン会社おすすめ3選

和・洋・中レストランなどの広々とした空間、ラーメン店やカフェ等のコンパクトな空間、立ち飲みバーなどの限られた空間とそれぞれの規模感や業種を得意とする店舗デザイン会社を厳選しました。

30坪以上
店舗デザインが
得意!
例えば…
  • 和洋中レストラン和洋中
    レストラン
  • 焼肉店焼肉店
  • 高級居酒屋高級居酒屋

タクトデザイン
工房

タクトデザイン工房
引用元:タクトデザイン工房公式HP
https://www.takt-design.net/result/焼肉店/17261/
おすすめの理由
  • 名古屋では最多の5,000件以上の施工実績(※)があり、大型店舗もお手の物
  • 10年以上の飲食店経営経験があり、複雑な大型店舗の設計・施工も一貫して対応
10~29
店舗デザインが
得意!
例えば…
  • ラーメン店ラーメン店
  • カフェ・ベーカリーカフェ・
    ベーカリー
  • 大衆居酒屋大衆居酒屋

武市ウインド
名古屋

武市ウインド名古屋
引用元:武市ウインド名古屋公式HP
https://www.takeichi.co.jp/shop/works/ramen/619/
おすすめの理由
  • 回転率や効率を重視した動線・レイアウト、厨房設備機器の選定まで提案
  • 予算や客単価に合わせたデザイン・設計の提案や短納期の要望にも柔軟に応じる
10坪以下
店舗デザインが
得意!
例えば…
  • 立ち飲みバー立ち飲みバー
  • テイクアウト専門店テイクアウト専門店
  • トレーラーハウストレーラー
    ハウス

エイトデザイン

エイトデザイン
引用元:エイトデザイン公式HP
https://eightdesign.jp/shopworks/brun/
おすすめの理由
  • 限られたスペースで継続的に収益をあげる独自の戦略的デザイン
  • トレーラーハウスなどの特殊店、キッチンカーなどの移動型店のデザイン設計も

※参照元:タクトデザイン工房公式HP(https://www.takt-design.net/
編集チーム調べ。「店舗デザイン 名古屋」とGoogle検索し、表示される26社のうち施工実績が最多(2024年10月30日調査時点)