
ジムの成功を左右する、店舗デザイン。ここでは、デザインの参考にしたい事例をいくつかご紹介します。開業・移転にあたって「デザインにこだわりたい!」とお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。
※各社の関連掲載事例数は2024年11月調査時点のものです。
フィットネスジムやスタジオの内装は、集客に大きく影響します。おしゃれでまとまった空間づくりをすることで、ユーザーの集中力とモチベーションが高まり、「トレーニングに集中できる」「しっかりと結果が出せる」と思ってもらいやすくなるからです。
タクトデザイン工房では、大手フィットネスジムやヨガスタジオなどの施工事例も豊富。デザインはもちろん、隣との距離感や設備などにも配慮した空間づくりをしています。
フィットイージー、hot yoga studio LET’S、YumiCoreBody、ROOM、ほか
本社所在地 | 【名古屋本社】愛知県名古屋市千種区京命1-8-6 |
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支店所在地 | 【東京支店】東京都港区赤坂7丁目9-7 バルビゾン74 5階 【大阪支店】大阪府大阪市中央区南船場2-6-2 BSビルディング2階-202 |
電話番号 | 052-778-7730 |
設立年 | 記載なし |
公式HPのURL | https://www.takt-design.net |
トップアスリートも通うスタジオのブランディングを行ったトレーニングジムの事例です。ブランディング会社であるコムデザインラボは、そのお店ならではの特徴を色濃く反映させたデザインが得意です。ご紹介したジムでも、グラフィックやホームページ、チラシ、ロゴマーク、更衣室のサインまで、一貫性あるデザインを展開しています。
BELION FITNESS、ヨシオカジム、BC PROJECT、ほか
本社所在地 | 【名古屋オフィス】愛知県名古屋市西区則武新町4-3-20久田ビル2F |
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支店所在地 | 【新潟オフィス(株式会社 田中組)】新潟市中央区上大川前通3-25-7 |
電話番号 | 052-253-9571 |
設立年 | 2014年 |
公式HPのURL | https://design-kom.com |
「クリーンで気持ちのいい空間」にこだわったヨガ&ジムの事例です。木目を基調に、おしゃれで落ち着きある空間デザインに仕上げています。
C.P.O設計は、デザイン設計から施工管理、各種検査対応、アフターメンテナンスまでトータルに対応。長年培ってきた「成功する店作り」のノウハウを活かし、各工程で質の高いサービスを提供しています。
オレンジ セオリーフイットネス 浦和、fit nexus24 相模原店、
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル44F |
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支店所在地 | 愛知県名古屋市中村区名駅2-45-14 東進名駅ビル4F |
電話番号 | 052-856-2071(名古屋支店) |
設立年 | 03-5325-9611 |
公式HPのURL | https://cpoplan.co.jp |
フィットネスジムの成功は、優れたトレーナーや最新のマシンだけでなく、会員が「ここでトレーニングを続けたい」と思える空間作りから始まります。その要となるのが、店舗の内装デザインです。しかし、いきなりデザイン会社に「お洒落なジムを作ってください」と相談しても、話はスムーズに進みません。
理想のジムを実現するためには、依頼者であるあなた自身の考えを整理し、デザイナーと共通認識を持つための「準備」が不可欠です。この準備をしっかり行うことで、打ち合わせの密度が濃くなり、見積もりの精度が上がり、結果的に時間とコストの無駄を防ぐことにも繋がります。ここでは、相談前に固めておくべき5つの重要な項目について解説します。
店舗デザインは、単に空間を飾ることではなく、あなたのビジネスを成功に導くための重要な投資です。そのため、デザイナーはアーティストであると同時に、あなたのビジネスパートナーでもあります。彼らが最適なデザインを提案するためには、あなたのジムがどのようなビジネスモデルを目指しているのか、その全体像を理解する必要があります。
例えば、客単価の高い富裕層向けのパーソナルジムと、会費を抑えて多くの会員に利用してもらう24時間ジムとでは、求められるデザインの方向性(高級感、機能性、耐久性など)が全く異なります。事前に事業計画を具体的にしておくことで、デザイナーは「なぜこのデザインが必要なのか」という根拠を持って、集客や収益向上に繋がる空間を設計できるのです。
事業計画がビジネスの「骨格」だとすれば、コンセプトは空間に魂を吹き込む「世界観」です。あなたが会員にどのような気持ちでトレーニングをしてもらいたいか、その理想のイメージをデザイナーに伝える重要な指針となります。「かっこいい感じ」「お洒落な雰囲気」といった抽象的な言葉だけでなく、より具体的に言語化・視覚化することが成功の鍵です。
効果的なのは、理想に近い店舗や空間の写真を複数集めることです。インターネット検索やSNS(Instagram, Pinterestなど)、雑誌などから参考画像を収集し、「この写真の、この壁の素材感が好き」「この照明の雰囲気が理想的」といったように、具体的なポイントを伝えられるように準備しておきましょう。これらの情報を「ムードボード」として一枚にまとめるのも良い方法です。言葉にしにくい「空気感」や「トーン」を視覚的に共有することで、イメージのズレを防ぎます。
デザイナーが具体的な設計図を描くためには、計画地である物件の正確な情報が不可欠です。これは、いわばデザインの「設計図の元となる地図」であり、この情報がなければプロのデザイナーでも一歩も前に進むことができません。契約前であっても、候補物件の資料はできる限り揃えておきましょう。 特に重要なのが、壁や柱の位置、寸法が記載された「平面図」です。この図面を元に、マシンのレイアウトや更衣室の配置など、基本的なゾーニング計画がスタートします。
また、現在の物件の状態がわかる写真や動画も、解体費用の見積もりや既存設備の活用を検討する上で重要な情報となります。これらの資料を事前に準備しておくことで、初回の打ち合わせから具体的で精度の高い相談が可能になります。
理想のイメージが膨らむ一方で、ジムとして機能させるためには、物理的に必要な設備や機能があります。限られたスペースと予算の中で最適な空間を創り出すには、あなたの中で「何が絶対に必要で、何が妥協できるのか」という優先順位を明確にしておくことが極めて重要です。
そこでお勧めしたいのが、「Must(絶対に必要)」と「Want(できれば欲しい)」に分けて要望をリストアップする方法です。例えば、「シャワー室2基の設置」はMust、「プロテインバーのカウンター」はWant、といった具合に整理します。このリストがあることで、デザイナーは予算内で最大限に要望を叶えるためのアイデア(例:カウンターの代わりに省スペースな棚を設置する、など)を考えやすくなります。この作業は、あなた自身の頭の中を整理し、計画の解像度を上げるためにも非常に役立ちます。
デザインを依頼する上で、予算の話は避けて通れません。むしろ、最も正直に、そして最初に伝えるべき重要な情報の一つです。いくら素晴らしいデザイン案ができても、予算が合わなければ絵に描いた餅になってしまいます。事前に「内装工事にかけられる総額は〇〇円です」と明確に伝えることで、デザイナーはその範囲内で実現可能な最善のプランを提案してくれます。
ここで注意すべきなのは、「内装工事の予算」と「開業資金の総額」を混同しないことです。開業には、内装工事費以外にも、トレーニングマシンの購入費、物件の契約金、広告宣伝費、当面の運転資金など、様々なお金が必要です。これらの費用を全て洗い出した上で、内装にいくら投資できるのかを冷静に算出しましょう。透明性のある予算共有が、デザイナーとの信頼関係を築き、プロジェクトを成功に導く第一歩です。
一言で「フィットネスジム」と言っても、その業態やコンセプトは多岐にわたります。そして、そのコンセプトによって、求められる空間デザインの「正解」は大きく異なります。ターゲットとする顧客層に最高のトレーニング体験を提供し、事業を成功させるためには、それぞれのジムタイプに特有のデザインポイントを理解することが不可欠です。
ここでは、代表的な4つのジムタイプを取り上げ、それぞれのコンセプトを最大限に活かすための内装デザインの「勘所」を解説します。あなたの目-指すジムがどのタイプに近いか、照らし合わせながらご覧ください。
パーソナルジムの価値は、トレーナーによる質の高い指導と、顧客一人ひとりに向き合う「特別感」にあります。比較的高額な料金設定となるため、内装デザインもその価値に見合った高級感やプライベート感を演出することが極めて重要です。会員が人目を気にせず、トレーニングと自分自身の身体に集中できる環境を提供しなくてはなりません。
トレーニングスペースは、完全個室または半個室が理想的です。隣の会員との距離が近すぎたり、待合室から丸見えになったりするレイアウトは避けましょう。また、内装材には落ち着いた色調の壁紙や、上質なフローリング、間接照明などを効果的に用い、ホテルのラウンジやスパのような洗練された空間を目指します。シャワーやパウダールームのアメニティを充実させるなど、細部へのこだわりが顧客満足度を大きく左右します。
24時間ジムの最大の特徴は、スタッフが常駐しない時間帯がある「無人運営」です。そのため、デザインを考える上での優先事項は「安全性(セキュリティ)」と、最小限の清掃で清潔さを保つ「メンテナンス性」になります。利用者が深夜でも安心して利用でき、かつ、運営コストを抑えられるような、機能的で無駄のない空間設計が求められます。
セキュリティ面では、会員認証による入退館システムや、死角をなくすように配置された防犯カメラ、非常通報ボタンの設置が必須です。内装は、利用者が直感的にルールを理解できるよう、ピクトグラムなどを用いたサイン計画を充実させましょう。床材には傷や衝撃に強いラバーマットや長尺シート、壁には汚れが拭き取りやすい素材を選ぶなど、耐久性と清掃のしやすさを徹底的に考慮することが、長期的な運営コストの削減に繋がります。
ヨガやピラティスのスタジオでは、単にエクササイズをするだけでなく、心身をリラックスさせ、非日常的な時間を過ごすという体験そのものが商品となります。そのため、内装デザインはスタジオの「世界観」を表現し、利用者がその世界に没入できるような空間作りが最も重要です。五感に訴えかけるような、素材選びや照明計画が鍵を握ります。
床材は、裸足で触れることが多いため、温かみのある無垢材や肌触りの良いフローリング、クッション性のあるリノリウムなどが好まれます。照明は、気分を落ち着かせる暖色系の間接照明を主体とし、調光機能(明るさを調整できる機能)を設けることで、レッスン内容に合わせて雰囲気を変えられるようにするのが理想的です。また、自然光を豊かに取り入れられる大きな窓は、それだけでスタジオの大きな魅力となります。壁の色は白やベージュ、アースカラーなどを基調とし、観葉植物などを配置して、リラックスできる空間を演出しましょう。
総合フィットネスジムは、本格的な筋力トレーニングをしたい人、有酸素運動で汗を流したい人、スタジオレッスンに参加したい人など、多種多様な目的を持つ利用者が同時に集う場所です。全ての利用者が安全かつ快適に過ごせるよう、重要なのが「ゾーニング(エリア分け)」と「動線計画」です。
例えば、大きな音や振動が発生しやすいフリーウェイトエリアは、スタジオやリラックススペースから離れた場所に配置するのが基本です。また、利用者の流れが滞らないよう、通路の幅は十分に確保し、マシンエリア、フリーウェイトエリア、カーディオエリア、ストレッチエリアといった各ゾーンを明確に区切る必要があります。床材をゾーンごとに変える(フリーウェイトはラバーマット、カーディオは長尺シートなど)のも、視覚的にエリアを分け、それぞれの用途に適した機能性を持たせる上で非常に効果的です。誰もが迷わず、ストレスなく目的のエリアへ移動できる空間作りが求められます。
フィットネスジムの開業において、多くの人が最も気になるのが「費用」の問題でしょう。特に内装デザインと工事にかかる費用は、初期投資の中で大きな割合を占めます。しかし、その内訳は複雑で、一体何にいくらかかるのかが分かりにくいのも事実です。
ここでは、ジムの内装デザインにかかる費用の相場と、その具体的な内訳について詳しく解説します。事前にコスト構造を理解しておくことで、無駄な出費を抑え、適切な予算計画を立てることが可能になります。
店舗の内装費用の大まかな目安として、「坪単価(つぼたんか)」という指標がよく用いられます。これは1坪(約3.3㎡)あたりの工事費用のことで、全体の費用感を把握するのに役立ちます。ジムの場合、坪単価は物件の状態によって大きく変動します。
内装費用の見積もりは、主に「設計デザイン費」「工事費」「諸経費」の3つで構成されています。それぞれの役割を理解することで、見積書の内容を正しく読み解くことができます。
坪単価に幅があるように、最終的な総工費は様々な要因によって変動します。特に大きく影響するのが「物件の状態」と「設備のグレード」です。
限られた予算の中で理想のジムを実現するためには、賢くコストをコントロールする視点が必要です。闇雲に値切るのではなく、効果的なポイントを押さえてコストダウンを図りましょう。
「デザイン会社に相談してから、ジムがオープンするまで、一体どれくらいの期間がかかるのだろう?」「どんなステップで進んでいくのか分からなくて不安だ」。初めて店舗を持つ多くの人が、このような疑問や不安を抱えています。
プロジェクトの全体像を把握し、いつ、何をすべきかを理解しておくことは、計画をスムーズに進める上で非常に重要です。ここでは、最初の相談からジムの開業まで、内装デザインがどのような流れで進んでいくのかを、大きく4つのフェーズに分けて解説します。
【期間の目安:2週間~1ヶ月程度】
全てのプロジェクトは、あなたの想いをデザイナーに伝えることから始まります。この最初のフェーズは、理想のジムの土台を固める最も重要な段階です。
【期間の目安:3週間~1ヶ月半程度】
ヒアリングと現地調査で得た情報をもとに、デザイナーがあなたの理想を具体的な形にして提案するフェーズです。
【期間の目安:1ヶ月~1ヶ月半程度】
契約後、いよいよ実際の工事に向けて、より詳細な設計と必要な準備を進めていくフェーズです。
【期間の目安:1.5ヶ月~3ヶ月程度 ※規模による】
全ての図面と準備が整い、いよいよ職人たちの手によって理想の空間が形になっていく最終フェーズです。
和・洋・中レストランなどの広々とした空間、ラーメン店やカフェ等のコンパクトな空間、立ち飲みバーなどの限られた空間とそれぞれの規模感や業種を得意とする店舗デザイン会社を厳選しました。
タクトデザイン
工房
武市ウインド
名古屋
エイトデザイン
※参照元:タクトデザイン工房公式HP(https://www.takt-design.net/)
編集チーム調べ。「店舗デザイン 名古屋」とGoogle検索し、表示される26社のうち施工実績が最多(2024年10月30日調査時点)